妄想の箱庭

時に、何者でもない存在になりたい、と思うことがある。 日常に疲れてしまい、僕を捨ててしまいたいと思う。 僕という個を捨てて、物になってしまいたいと思うことがある。 全身タイツに身を包み、素材になることが出来たなら。 顔が出ているタイツにしよう…

一緒

三つ子の魂百まで。 幼い頃に目覚めた性癖は、大人になっても変わらなかった。 全身タイツ、仮装、メッシー、着ぐるみ、顔ストetc... この中で、実際に着たこと、体験したことがあるのは全身タイツだけだが、 いつか同好の士と内緒で楽しみたい、と思うこと…

敷居

フェチに対する敷居が下がることは、良いことだと思う反面、各々のモラルが今まで以上に問われることになる、と思う(あくまでも個人的見解)。 過去に比べ、情報を手に入れやすくなり、発信もしやすくなった昨今、ゼンタイをはじめとしたフェチの方々と繋がる…

深海の光

フェチの世界は深い。 僕が常々感じていることである。 フェチ、という広い世界の中に、個々人が独自の世界を持っていて、それぞれが淡い光を放っている。 僕はそれを、浅瀬でのぞき込んでいるだけなのだ。 その光は美しくもあり、恐ろしくもある。だが、大…

匂い

"顔が見えなければ、誰でも良いのでは?" 全身タイツフェチという性癖を打ち明けたとき、こう問われたことがある。 決してそんなことはない。一枚の布に愛おしい貴女が包まれている、同じ癖を分かち合っているというのが、たまらなく嬉しいのだ。 布に浮かび…

姿

今でこそ少なくなったと感じるが、当時は顔出し全身タイツや顔出し着ぐるみを着て出演する、コントやバラエティが多かった。 幼い僕はその姿を見ながら、ひっそりとその身を捩らせていたものだ。 録画する、という事を覚えてからは、片っ端から録画して見直…

僕がゼンタイで魅力を感じる場所の1つに、"口"がある。 ゼンタイを着たままキスをするシーンが、たまらなく好きなのだ。 布の下で、相手を求めて蠢く唇と舌。 布を通して交換される唾液。 布越しでも伝わる、相手の匂い。 優しく、激しく、相手を求める口元…

初めての

この広い世界には、きっと似たような考えの方もいるかも知れない。 そう思い、このブログを始めてみた。 僕がゼンタイ、いわゆる全身タイツに興味を抱いたのは、遠い昔の事だ。 まだ幼かった僕にとって、ゼンタイとは『別のものに成るときの下地』という印象…